東京大学生産技術研究所 次世代モビリティ連携研究センターの技術を基礎にもつ当社は、性能面が目標に達した今も安全性担保のため、研究開発と厳しい実験を重ねています。
先進モビリティが目標とする自動運転システムとは、あらゆる道路状況に適応し、万が一故障したとしても事故が起きないよう安全に自動で対処するシステムです。
複数の最先端技術のコンビネーションで、安全な自動運転システムの実現を目指します。
自動運転車にとっては、認識(認知)が最重要課題です。
しかし、一般交通環境で安全に共存するためには、車両側の努力だけではハードルが高いことが現状です。コスト度外視で考えるのであれば、“目”であるセンサを増すことは可能ですが、どれだけ目を増やしても、遮蔽物で視界を遮られてしまっては対応できません。
そのため当社では、低コスト・高性能な自動運転車両の量産を目指し、道路インフラとも連携。有効とされる手段の活用と提案をおこなっています。
センサ数、センサ分解能など
センサ距離
センサ数、センサ範囲など
耐環境性能(日射し、霧)
自動運転隊列走行システムとは、ドライバーが手動運転を行う有人トラックを先頭車として、1台から複数台の無人トラックが『電子的な連結』によって後続し、高速道路などで短車間距離の隊列走行をおこなうシステムです。
『電子的な連結』とは、車両間を通信などにより接続するもので、連結器を用いた『物理的な連結』はしません。
また、隊列を組むトラック同士の車間距離が、人では真似できないほど極端に短いことも特徴です。短車間距離での隊列走行は交通容量増大の効果だけでなく、後続車両が受ける空気抵抗減少による燃費改善やCO2排出削減などの省エネにつながることも期待されています。
実用化に向け、高速道路での実証実験をおこなっています。
当社の自動運転バスは、無人走行を実現するため、複数の最先端制御技術を組み合わせて構成されています。
例えば、走行の基本となる『車体位置の把握』では、『GPS等による高精度な測位』+『道路上に埋め込まれた磁気マーカの検知』で位置情報把握の冗長性を確保し、電波状況の悪い場所であっても信頼性の高い車線維持制御を可能にしています。
このように、AIなどの最先端技術や既存の技術・機能を存分に活用し、二重三重の制御・認識をすることで安全性を高めています。
実用化に向け、各地で実証実験をおこなっています。